Sweet×Sweet
私は思わずそう言って逃げ出した。


ほんとは誰とも帰る予定なんかないのに…

どうして春菜と健が一緒にいると、胸がチクチクするのだろう…

でも、いつになってもその心のモヤモヤは消えなかった。


今日は日曜日。

「あぁぁぁぁヒマだぁぁぁぁぁ」

私は部屋に寝っ転がって

叫んでいた。

今日は、家に誰もいない。

お姉ちゃんはバイト行ってるし、

お母さんは近所のおばちゃんと外でお茶してるし、

お父さんは会社行ってるし…

グゥゥゥゥゥゥゥゥ

「あぁお腹へったぁ↓
でも買いに行くのメンドくさいしなぁ」

でも、どうしても我慢できなかったから、

私は近くのコンビニに行くことにした。

一人トボトボ歩いていると

前から春菜と健が手をつないで

歩いていた。

引き返そうと思ったけど、あまりにも突然すぎて動けなかった。

(アタシってホントついてないなぁ)

そう思いながら、春菜と健が歩いている方へ歩き出した

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