Sweet×Sweet
消えない気持ち
待ち合わせ場所に行くと翔は

もう来ていた。

「ごめんっ。寝坊しちゃって…」

「大丈夫。俺も今来たところ」

そう言って笑った。

なんか翔の笑顔を見てると

こっちまで笑顔になっちゃう。

それから色々話した。

多分、翔の好きな人は春菜だと思う。

なんか、春菜を見る目が他の女の子を見る目と違うから。


あたしは恐る恐る聞いてみた。

「ねぇ…翔の好きな人って、もしかして春菜??」

「バレちゃった?そうだよっ。俺の好きな子は春菜。
でも、今は好きじゃない。」

「なんで?」

翔は悲しげな顔をして話す。

「だって春菜は健のことが好きだから。だから応援してやろうと思うんだ…」

「そっか。でも後悔するよ?」

「ううん。後悔なんかしてない。俺今好きな人いるんだ。」

「へぇ。うまくいくといいね★」

「うん。じゃあ俺行くね。」

翔って春菜のことが

好きなんだぁ。

なんか意外。

もっと大人っぽい人が好みかと思ってた。

そんなことを考えてて、

授業は上の空だった。

翔は部活があったから

一人で帰った。


健は今春菜と何してるのかな?

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