Sweet×Sweet
「親友に好きな人取られて、いい気になる人なんか、どこにいんのよ!!!
あんたさえいなかったらこんな事にならなかったのに!」

あたしは突き飛ばされた。

ムカついて、殴り返そうとしたら春菜はカッターを突きつけてきた。

そして、あたしの手首から赤い血がゆっくりと流れ落ちた。

その瞬間、春菜は狂ったように

泣き出した。

「あたし、美咲の事信じてたんだよ。
この前健なんか好きじゃないって言ったじゃん!!!」

春菜は泣き叫びながら言った。

あたしは何も言えなかった。


本当のことだから…


あたしも春菜を応援してあげようと思ってた。
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