Sweet×Sweet
「あたし、美咲に健をとられるのが怖かった。
健はあたしのこと、
ただの幼なじみとしてしか見てなかったからさ?」
寂しそうに春奈は笑った。
「ごめんね、私・・・」
ただ謝ることしか出来ない私
春奈は私に裏切られたんだ。
なのに私は自分のことばかりで。
最低だ、私・・・
「美咲は何も悪くないよ。それにもう吹っ切れちゃった!
振られて分かったの。健は美咲が好きなんだって」
それから春奈は少し黙った
私は春奈の言葉の続きをただ待つ。
「どれだけ美咲をいじめたって
あたしが虚しくなるだけ。
それに、親友を苛めるなんて最低だよ・・・
健に振られて当たり前」
全てを自分が悪いように言う春奈。