優翔物語
「ごめんね
愛美のところに行ってて
走ったんだけど間に合わなかった」
「いや・・別に優奈になにもなかったならいいから」
「どうしたの?いきなり」
私がそう言うと翔は真剣な顔で
見つめてくる
「あのさ・・・もう別れてるのに
こんなことするのもおかしいけど」
翔の口から「別れてる」って
言葉を聞いた途端に痛む胸
泣きそうになって下を向く私に
翔は言葉を続ける
「今日俺らがもし
あのまま付き合ってたら
今日記念日なんだ」
うん・・知ってるよ
楽しみにしてたもん