優翔物語



「優奈、帰ろう」
「あ・・・ちょっと待って」

放課後いつも通り翔が迎いにくる
自覚なしか・・・
正直一緒に帰りたくなかったけど
そうもいかないのが現実で
急いで準備をして翔のところまで行く

「はい。手」

ニコニコしながら言ってくる翔
その言葉にいつも通り手を出す
恋人繋ぎ
最初の頃はドキドキして
幸せな気持ちになってた
でも今は苦しいよ
なんで手なんて繋ぐの?
本当は嫌なんじゃないの?
そんなことばっかり考えちゃう

「・・・で、・・な
・・・じゃん・・てる?」
「・・・」
「優奈?どうした?」
「・・・」
「優奈!!」
「うわ!!なに?」

ボーと考え事をしてたら
翔の話を聞き流していた
翔はちょっとムッとして私を見る

「だからぁ俺ら「翔ー!!」」
「え?」

翔・・・
そう呼んで翔の所に走ってきたのは
あの女の子で
あの女の子が翔って呼んで
翔はそれを許してて
ねぇ・・・どうなってんの?
本当理解できないよ
なんで?
どうして?

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