優翔物語
涙が溢れる
そのわりには哀しくなくて
でも真っ直ぐ家には帰る気になれなくて
愛美の家に自然と足が動く
ピンポーン
『はーい』
愛美の声が聞こえてすぐドアが開く
「あ・・・ゆみィ・・・」
「え?!!どうしたの?優奈?」
「もぅ・・・ヤダよぉ〜」
足に力がはいらなくなって
その場にしゃがみこんで泣き崩れる
もう嫌だしか言えなくて
愛美は急いで私を家に入れてくれて
お茶を出してくれた
「ごめん・・・取り乱した」
「ううん。大丈夫だよ。それより優奈のが大丈夫なの?」
「なんか・・もぅ無理かもね。てゆうか愛美今日彼氏と約束あったのに・・・」
「いいのいいの!!彼氏より友達だって」
笑いながら言ってくれる愛美
心強い
そう思った
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