花がつなぐもの
1日目は、午後から、簡単な花束の練習。
その時の講師というのが、千葉のぞみ店の店長だった。

花屋でバイトしていた人が今年は多いらしく、店長も、復習みたいなものでって感じで進めていた。

その講習で、店長が言った言葉があった。

『花を活かすのは、
その人次第です。
花の良さを、受け取る
人に届けてあげて
下さい。』

その言葉が私の胸に突き刺さった。

私もそう思うよ・・・。

その言葉を聞き、手を止め、店長の顔を見た。

それが、プロってものなんだろうって。

人を、笑顔にさせる、喜んでもらえる花を届けたい。

私も、そう思っているからだった。

そんな中、1日目が終わった。

今年は、経験者が多く、期待された新人になった。

そして2日目は、電話での接客の応対の仕方だった。

花屋には、電話で注文が入る事が多いので、失礼のないように応対する為のものだった。

夜にはテーブルマナーっていうか、フランス料理のフルコースで、懇談会といった感じだった。

あんなこんなで、旅行気分の2日間の新人研修は終わったのだった。



この時私は、これから店長と同じ支店で働く事になるなんて、知る由も無かった。



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