花がつなぐもの
時間は20:30を過ぎた。

店長と真由さんは打ち合わせをしていた。

デザインを片手に話合っていた。

どうやら、スタンドやアレンジ、卓上以外に大掛かりなものがあるようだった。

その全容はまだ知らされてはいなかった。

『どんなものをやるんだろう。』

私は、知りたかった。どんなものを店長たちはやろうとしているのか。

そして、少しでも私は役に立ちたいと思っていた。

そんな時に役に立てないなんて、反対に辛いから。

私たち3人は届いた花で、残りの卓上の花を挿していた。

卓上が終わった頃には22:00を回っていた。

「数が数だから、
やっぱり時間が
かかるな。」

和也が卓上を並べながら言った。

「そうね。
いくら1つ10分で
出来たとしても、
かかるわね。」

私は、花用のナイフを置いて言った。

「いい加減な仕事
はできません
からね。」

江口さんが言った。

それは分っているけど、この卓上の他にもまだあるのだ。

スタンド花は、店長と、真由さんが手掛けていた。

5つは終わっているようだった。



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