パワーストーンの使い方にはご注意!
「何、それ?」

アオイが水晶を見て、首を傾げた。

「アオイにプレゼントしようとした物。本当は透明なクリスタルだったんだけどね」

深く息を吐くと、わたしはペンダントを袋に入れた。

「…この水晶、実は特殊な物でね」

わたしはアオイに説明した。

この水晶には『気』が込められる。

わたしは水晶に、アオイを思う気持ちを『気』にして込めた。

そうすれば、このペンダントを身につけたアオイが万が一何か不幸が起こっても、この水晶が守ってくれるハズ…だった。

「定期的に『気』を入れなきゃいけないけど、ほとんど一緒に毎日いるし、良いプレゼントだと思ったんだけどね」

「でもそれは彼女の手に渡り、黒く染まってしまった。その意味は?」
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