甘いクスリ
相手が、ホントに透か
聞き出そうと
躍起になっていると
「先生、あんまりそうやって
色々勘繰ってたから
聞かれたくない事、
聞かれちゃうんですよ。」
バッて、効果音が
聞こえるほど、勢いづいて
こっちを見る。
おいおい、都築
真月と、キャラかぶってんぞ
ってか
「・・・酔ってんだろ?(ーー;)」
「そんな事ないもん。」
「嘘つけ。呂律オカシーよ?」
そう突っ込むと、
眉間にシワを寄せて、
ちょっと俯く。
「どーした?」
「・・・お風呂はいってくる。」
「あ、ああ。」
突然何を思い立ったのか
彼女はテーブルを後にして。
俺は一人、ダイニングに
取り残されてしまった。