甘いクスリ

 







先生が、







起きない。









ぅわーんっ
遅刻しちゃう(>_<)





・・・とりあえず、
自分の支度を終えて、
再度、眠り姫を
起こそうと試みる。


「先生、起きてよぉ。」

んっ‥‥とか
艶っぽい寝ぼけた声
寝顔まで美しい・・・


揺すっても、ほっぺを
ぺチぺチ叩いても
目覚める気配すらない。


スースー寝息を立ててる
その姿は人形みたいで
起こすことすら、罪な気分だ。


だっ・・・だめだ・・・


起きそうにない。





ミュージシャンって‥‥





夜型なんだ。





「先生、いってきます。」




不思議な挨拶をしてる。


そんな事を考えながら、
私は諦めて、部屋をあとにした。



 
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