甘いクスリ
 

 
見透かす様な表情


うっ、うまく・・・
・・・笑えてないよね(T^T)

だって、目尻が
ピクピクしてるの
わかるんだもん

自分で・・・


『ちょっとだけ、
何か隠しているでしょう?』

彼女の小悪魔な笑み。
頷きもせず、ひたすら固まり
やり過ごそうとした。

『晴紀はねぇ。
昔から、誰にでも優しかった。
でも、思いやりと優しさを
はきちがえてる所があったの。

気づいたのは、別れてから
随分経った頃よ。

二人とも、若かったのよね。』


彼女は、なにかを 
思い出すように、言う。


 
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