甘いクスリ

 

「ただいま。樹里?
あれ、いないの?
じゅーりー?」

俺を招き入れ、
鷹尾君をさがすその姿は
まるで・・・


「あ、真月、おかえり。」

と、
真月のそばに嬉しそうに
やってくるコイツの姿は
まるで・・・



ペットと飼い主の様だ。



「よぉ♪」

貴重な二人の時間を
邪魔するわけだから
一応、ペットな鷹尾君に
挨拶をすれば


「げっ・・・堂野さん。」

そういって、盛大に警戒する。

『げっ』とは何だ?
『げっ』とは

多分、俺がおちょくり倒した
経緯があるから、
身構えてんだろう。

いま、まさしく、俺も、
コイツから仕返しを
喰らわないか
内心、ビビりまくっている。
(↑小心者な二匹)


「すぐ夕食の用意するから、
待っててね」

そういって真月は
台所に消えていって。

「あ。そだ
ちょっと、例の、アッシード
ソロんところ、
アレンジしたいんで
付き合ってもらって
いいっすか?」

熱血ギター野郎は
生徒メインのイベントですら
己が大将を目指しているらしく

「ああ、いいよ。」

まあ、俺も例外ではない。
当然の如く付き合う事となる。
 
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