甘いクスリ
 

「都筑さん、お待たせ。」

喫煙所でもある、そこへ、
一服がてら様子を見に行く。


「あ」

都筑の首に抱き着いたまま
無邪気にこっちをみる七海と
目があう。

「堂野先生も、
おいわいしてくりっ」 

「おっ・・・おう。」

しまった。


つい、勢いで、了解
してしまった・・・

「いつ?いつ?
ねぇ、先生いつ?

あ、でも、七海、
コンパとか忙しいから
二人同時にしてね」

「えっ・・・?」

・・・都筑、しっかり
操縦しろよ・・・


「何なら今からはっ?
今からは、どうっ?!
七海、琴子さんちで
まったりしたい!」


都筑っ


「あの・・・先生
今日、休んでいいですか?」

「え?ああ・・・」

何か、雰囲気に
のまれてしまった。


まさか・・・やんの?


「じゃあ、七海ちゃん、
帰ろう?
啓太君もいるの?」

「帰ったぞ?
鷹尾君は、啓太より
早く走ってったぞ」

ぷっ

真月が帰ってきたんだな。
よかったな。
鷹尾−−−−−



ここに
若干、約一名
ショックであろう
オンナがいるが。


背中を向けてるから
表情こそ分からないけどな。


まあ、いいとしよう。



 

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