甘いクスリ
「都築さんは、先ず、
これを着て出て。
私達は、一旦ハケルから
そしたら、こっちを重ねて。」
「七海ちゃんは、これね。」
「わーい可愛いっ」
真月さんとレンさんに
それぞれ衣装を渡される。
お揃いの白の清楚なワンピース
・・・よかった
そして・・・
レンさんは、
白のチャイナ風ミニドレスで
惜し気もなく、美脚を露出し
真月さんは、ワンショルダーの
マキシ丈ドレス
背中全開編み上げの
フェロモン放出なオマケつき
・・・いや、これは・・・
あまりにもエロ過ぎでしょ
同性の私ですら、
目のやり場に困ってしまう。
「いいっ」
「でかしたっ」
透さんと、狩野先生の
ご満悦の師弟コンビ。
たいそうご機嫌だ。
「あの、透さん。
真月さん、さっきまで、具合
悪そうだったんですけど。
大丈夫なんでしょうか。」
さっきまでとうってかわった
テキパキした様子に
コッソリ、透さんに尋ねれば
「ああ、緊張してんだろ。
君や、堂野先生と組むの
初めてだからさ。」
堂野先生は、
ともかくとしてね?
君は人前って初めてでしょ?
そう、言葉を紡ぐ。
「いつも、俺達や、時々だけど
鷹尾と、やってる子だよ?
気心も技量も知れた相手と
・・・ね。
例えば、ね。
君がしくじったとして、
堂野先生がカバーに入る場合
その一瞬の間は、フロントが
処理する訳だよ。
プレッシャーが無い訳
ないよね?」
ああしてっけど
相当パターンを
練ってるはずだよっていう
透さんの言葉にムッとする。