甘いクスリ
 

 
二歳児に先を越されるとは。

っつうか、甥よ。

それは、俺の生徒だよ。

大人になって、
そんな事したら・・・


そんな事、したら・・・


って、


今、・・・俺
・・・何考えた?



「コラ、晴紀?きいてんのか?」

姉貴の怪訝な声。


「えっ?あ?何?」


「早く、入りなよ。
ったく、おまえの頭の中も
桜が乱舞か?」


呆れ顔の姉貴と、
甥を抱いたままの都筑が、
困った様にこちらをみていた。




 
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