甘いクスリ
『一個、前のクラスか、
曜日、変更しない?
もったいないと思うけど?』
いった俺に
『いいんです。
だって・・・
鷹尾先生に、会うのは
苦しいし・・・
でも、先生の事は、
一方的には、
みていたいし。』
完全に、鷹尾見物じゃん。
恋する乙女って
面倒くさいな。
ちょっと辟易とした。
でも、俺が、
都筑琴子を苦手としたのは
続けて、発せられた
台詞だった。
『堂野先生のクラスは
きっと、どこも変わんない。
私・・前回のイベントで、
先生のプレイ見たけど。
鷹尾先生ほどには
上手じゃないんだもん。』
俺が
講師で食ってる俺が
もっとも言われたくない事
それを
この目の前のガキは
サラっと言ってのけた。
半分は選曲のせいなんだ
からなっ!
俺は、ブルースが得意なのっ
人間、得手・不得手
ジャンルがあんだよっ
ざっくり傷ついて
俺は、都筑琴子が
苦手になった。