永遠の彼方に 《神に愛された少女》
『「………』」
二人が中庭につくなり呆然と立ち尽くした。
金色に光り輝くオーラに包まれて眠っているようだ…!?
ふわふわと浮游してる少女の姿があった。
光り輝いて浮游していた少女がゆっくり横に寝かせられ、地につくと躰に纏っていた光りのオーラが徐々に消えてしまった。
『どういうことだ…!?』
「カイルが分からないのに、俺が知るか!?」
『それもそうだな!』
アランは、ガクッと項垂れた。
『彼女を部屋に運ぶぞ!!』
カイルは少女に近づいて抱きかかえ歩き始めた。
「カイル!!…カイル、ちょっと待ってくれ
ま、まさか自分の部屋に運ぶつもりか!?」
『そのつもりだが…』
「わかって言っているのか!?
もし俺らに仇なすものだったらどうするんだ!!」
『大丈夫だ。彼女から邪悪なものも、魔力も何も感じられない』
それでもアランは、心配は拭えなかった。
そんなことを言っているうちにカイルの部屋に着いた。
部屋に着いたカイルは、少女をベッドに寝かせた。
カイルはまだ
執務が残っていたのでアランと部屋を出ることにした。
カイルは部屋を出ると同時に部屋全体に結界をはった。
これで私がどこにいても、彼女が目を醒まして動き回れば結界が反応するだろう
執務室に戻った二人だが、彼女の事が気になって執務に集中出来ずにいた。
「カイル…
彼女が、目を醒ましたその後は
どうするつもりだ…!!」
『わからない…
目が醒めた時に考えるよ
それに…彼女から話を聞き出さなければならない』
アランは渋々頷いた。