永遠の彼方に 《神に愛された少女》
『…ん…ン…』
美琴はゆっくり瞼を開け目を醒ました。
美琴は全然見覚えのない部屋に驚いて飛び起きた。
………ッ!!
イタタイタタ…!!!
『忘れていた
南條裕子にボコボコにされたんだった。』
制服をまくってお腹辺りをみると、酷い状態だ…!?
『オモイッキリお腹を蹴るから、あ~ぁ痣になっている。!?』
激痛に耐えながら、ベッドを、ゆっくり下りて、溜め息を吐き、制服を整える。
(……ここ…………
……どこ…!?)
部屋全体を見回してもやっぱり知らない部屋だ。
物凄く部屋が広く、壁には高そうな絵が飾られ
私が寝ていたベッドは、3人位余裕で寝られる大きさだ。
『私公園にいたはず…だよね?
それから…
ベンチでボーとしていて……』
『…アッ!!そうだ!
砂場から金色の光りのオーラが私のところに飛んできたんだ!!
それから……
それから…
どうしたんだっき…?』
覚えてないこと考えたって、しょうがない
この家の人に、ベッドを借りた御礼を言わないと……
…キャァ……ッ…!!!
美琴は部屋の扉に近づいて、ドアノブに手が触れた瞬間《バチッ!!》と
躰中に電流が流れたような衝撃に驚いた。
(…な…に…?……静電気?)
美琴はその場に座り込んで呆然としていた。