永遠の彼方に 《神に愛された少女》
『どうした?』
動かない美琴が気になったのかカイルが聞いてきた。
『な、何でもないです!……………ッ!!……』
美琴は、慌てて立ち上がろうとしたら、激痛に襲われた。
『…キァ!?』
激痛で顔を歪めていたのか、カイルは、直ぐ様美琴を抱きかかえ歩き出す。
(お姫様抱っこされてる!?……恥ずかしい///)
『どこか痛いのか?』
『…だいじょうぶ…です。何でも…ありません。』
美琴はカイルに迷惑かけないように言った。
カイルは美琴をベッドに寝かせた。
『すみません。ご迷惑かけてしまって…
でも本当に何でもないんです。』
『それは医者が判断することだ!
美琴は大人しく寝ていればいい。
美琴、これだけは言っておく
私に逆らうのは許さない。
わかったな!!』
厳しい言葉だったけど、カイルの優しさを垣間見た気がした。
『は…い…わかりました。』
カイルは、美琴の返事に頷いて微笑んだ。
『////』
その笑顔は反則です。
『アラン!!アラン!!来てくれ』
突然の叫び声にアランは慌てて隣の部屋からカイルに駆け寄った。
「どうしたんだ!!」