永遠の彼方に 《神に愛された少女》
「美琴様、お身体の様子を診ますので、ご気分が、悪かったり、痛いところがあれば、正直に言ってくださいね?」
『はい!!』
(優しそうな人だ…でもイリュウさんどう見ても二十歳位?…それで医者ってどんだけ頭いいのよ!?)
イリュウは脈を取って額に手をおいた。
「少し脈が速いですね!?
熱もかなりあるようです。ゆっくり寝ていれば良い………!?」
「カイル様、アラン様。少し美琴様と二人にして頂けないでしょうか!?」
イリュウは二人に頭を下げた。
『わかった。』
「しょうがないなぁ」
イリュウの言葉に素直に従う二人は、部屋を出た。