永遠の彼方に 《神に愛された少女》
歌い終わった美琴は、意識がハッキリしてきた。
次第に自分の異変に、気づき始めた。
……あれ?
…躰が…
痛くない!?
『カイル?……
さっきまで躰中が、痛かったのに
今、全然痛くないの!!』
『美琴?
イリュウ!!!来てくれ』
「カイル様、イリュウは此処にいます。どうなさいました!!!」
イリュウの顔が青くなっている。
『イリュウさん私の躰、
全然痛くないの!!』
「美琴様、お躰少し診ても宜しいですか?」
『はい…でも、恥ずかしいですから、皆さん背中向けてて下さい。』
「…////…」
皆一斉に背中を向けた。
カイルとイリュウだけが、美琴を見ている。
(カイルまで、見られるのは………恥ずかしいけど、覚悟決めて脱ぐしかないかな)
『……////』
美琴は意を決して、シャツを脱いで、背中を見せた。
「これ…は、………傷1つない!?
綺麗な肌だ。
カイル様?美琴様は一体……」
『私もわからない』
二人が考えている間に、乱れた服を整えた。