永遠の彼方に 《神に愛された少女》
「カイル様は我等騎士団…否、魔界の者達には皆から慕われ尊敬されている御方なのです。」
美琴は頷いた。
《我等魔獣人にもカイル殿の噂は轟いているぞ!!!》
カイルは苦笑していた
「カイルそろそろ城に戻らないと夜が明けちまう」
『そうだな!?アラン、名残惜しいが行かねばならん
インカク殿またお逢いしたいが逢うてくれるか?』
《お主達なら何時でも逢おうぞ!!》
二人は別れを惜しむように握手を交わした。
『インカクまた来ますね!!』
《美琴、何時でも来ると良い!!待って居るぞ!!!》
チュッ!!
えっ!!
(今なに!?キ、キスされたぁァ~!?////)
『…ムッ!!!…』
インカクが美琴の頬に、口付けをした途端に、カイルが美琴を引き寄せて抱き締めた。
其処にいる皆が肩を震わせて笑いを堪えて
アランとインカクは大爆笑
『チッ!』
『???』
美琴は何で笑われているのか分からないし、カイルが舌打ちする意味もわからず小首を傾げた。
「美琴様は気にすることはありませんよ!?
さぁ馬にお乗り下さい。」
イリュウに促されたまま馬に乗せられたが、
すぐにカイル達がやって来て皆馬に跨ると、
それぞれの想いでリネージの森を離れていった。