永遠の彼方に 《神に愛された少女》
【執務室】




「なぁ!?カイル……

カイルは、美琴の能力をどう想う?

俺はあんな能力初めて見たぞ!!」



昨夜の出来事をアランはずっと考えていた。

この魔界にはモンスター類と会話をするような奴はいない。


否、会話そのものが不可能な化け物だと誰しも想っていたに違いない

それを小さな少女が、いとも簡単に常識を覆したんだ。驚異的な事だ。



『確かに美琴の能力は未知数で、計り知れないものだ。

だが、恐れることはない!!

我等の神ソドム様が、お決めになった事だ。』


美琴のことを、まだ何も解っていない、
納得したわけでもない、

それでもアランを諭す。

自分に言い聞かせるように…………



(矛盾してるな?我ながら呆れる程だ。)





『今から美琴と昼食をとって来る。詳しい話しは、私と美琴が、此処に戻ってからだ!!』



ソファーから立ち上がってドアに向かう




「ごゆっくり行ってらっしゃ~い!!!」



ソファーに座りながら
手をひらひらさせてカイルを見送った






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