永遠の彼方に 《神に愛された少女》
「美琴、どうしてカイルがお父さんなんだ?」
それはアランだけじゃなく皆が聞きたかったことだった。
『えっと…上手に説明出来ないけど、
カイルがお父さんって言ったのは、
カイルが老けてるとかじゃなくて、カイルは凄く綺麗で格好いいから傍に居るとドキドキして、恥ずかしいんだけど、
カイルに頭をポンポンされたり、ギュッと抱き締められると心が暖かくなって安心するんです。
ずっとこうして毎日抱き締めてくれたらなぁ?とか、
カイルの傍にずっと居れたら幸せだろうなぁ?なんて想ったりするんです。
父親に抱っこされてる安心感みたいなのがあるから、カイルはお父さんなんです。』
『…////…』
カイルの前で話すのは、羞恥に駆られたが美琴が感じた気持ちを正直に話した。
だが、カイルが真っ赤な顔をしてたことに美琴は気づかずにいた。
「美琴様それは、父親って言うより恋人に対する気持ちですよ?
まあ女性が求める理想の恋人は、
良いにしろ悪いにしろ父親が基準ですからね!?」
『えっ!!こ…こここ恋人?////』
イリュウの言葉に思いっきり動揺してしまった。
「そうそう、今の美琴の台詞は熱烈な愛の告白!!
あれは、一種のプロポーズだよ!!
聞いてるこっちが恥ずかしくなったよ!?」
美琴とカイル以外の三人は顔を見合わせて頷いた。