永遠の彼方に 《神に愛された少女》
鍛錬所に来て兵士達が各々躰を鍛えている
その中に見知った1人が美琴達に気がついて、笑顔で近づいて来た。
「カイル様に美琴様、今日はどうなさったのですか?」
話しかけて来たのは、リーフだった。
『リーフ 美琴を城内を案内していたんだ。すまないが暫く見学させてもらうよ!?』
「どうぞ、構いませんよ!?カイル様がいらっしゃると、兵士達のいい刺激になりますからね!!」
『美琴!ここの者は皆、荒くれ者ばかりだから!わたしから離れるなよ!!』
美琴は頷いた。
兵士達の鍛錬を三人で邪魔にならない所で見ていると、目つきがキツいが見た目かっこ良く見える総司令官のルークがニコニコ顔で近づいて来た。
「カイル様今日は、何か問題でもあったのですか?」
『いや?…ただの見学だ!!』
「…見学?……」
ルークはカイルから目線を逸らして美琴に視線を合わせた。
ドキッ!!
美琴は動揺して目を逸らしてしまった。
カイルには、さっきのルークの事は話していなかった。謝ってくれたから、話すつもりもないが、ルークが何を言うのか、気が気ではなく、心臓がドキドキだった。
「こちらの可愛らしい姫様は?」
『紹介がまだだったな。美琴と言ってな…わたしの家族同然で大切な聖姫だ!!………美琴、ルークは、こう見えても総司令官でここの連中を総轄している強者だ!!だが、女癖が悪いから美琴は気をつけなさい!!』
「そんな紹介は、酷いですよ?カイル様、…………まぁ否定できませんが……………………………
初めまして、ルークです。」
ルークは今初めて会いました。みたいな顔で自己紹介を始めてしまった。
『……初めまして美琴です。』
負けじと笑顔で自己紹介をしたけど、顔が引きつっていたかもしれない