永遠の彼方に 《神に愛された少女》
『明日美琴を外に連れて行こうかと計画しているが、護衛としてお前たち2人来るか?』
「「勿論!!お供致します。」」
ルークとリーフは、仲が良いのか息がピッタリで?返答した。
『カイル?明日どっか出掛けるの?』
今の会話が気になったのでカイルに聞いてみた。
『明日は朝に会議があるから、それが終わったら出掛けよう。美琴は城外を……この世界を知らないだろ?だから色々な事を自分の目で見て聞いて知ってもらいたいんだ!』
『どこに連れて行ってくれるんですか?』
『ウカナリアと言う賑わった街がある。そこには、色んなお店があるから楽しめるぞ!』
『フフ…楽しみです。』
明日の事を考えると自然と頬が緩んで心が弾むそんなウキウキの美琴だった。
自分の世界に浸っていたらしく気がつけば男三人だけで何やら楽しそうに談笑していた。
「カイル様、久し振りにどうですか?」
ルークが兵士達の稽古している所に指差して俺と剣を交えないか?みたいな事を言っていた
カイルは少し困った顔をして美琴に視線を合わす
ルークはその視線の相手を見やると何やら悟ったらしく
「美琴様がいらっしゃるのに無粋な事を申しました…………」
『いや…謝る必要はない!!わたしも同じことを思ってたから…』
頭を下げようとしたルークをカイルの言葉が遮った
『私のことは気にしないで、リーフさんと此処で待ってますから』
ニコニコ顔で言うので
『分かった!!美琴は此処から動かないように!!
絶対にリーフから離れるなよ!!』
「陛下、お任せ下さい。美琴様に傷一つ、つけさせません。」
リーフがカイルに誓うと、カイルは頷いた
『リーフ、頼んだぞ!
美琴行ってくる』
『はい!!』
カイルは、ルークと共に兵士がいる中に入り姿が紛れて見えなくなってしまった。