観覧車大作戦【短編】
美穂がここでアルバイトをしているのは、もともと知っていた。
それで、健二から観覧車に乗ろうと誘われたとき、美穂に相談したのだ。
美穂の提案で、観覧車の最終便に乗せてもらうことになった。
最終便だと後ろのゴンドラの人目を気にしないですむ。
シャイな健二も告白しやすくなるはずだ。
カフェで時間を稼いだのも、最終便に乗るための作戦の一環だったのだ。
よし、すべて順調に進んでいる。
作戦通りだ。
私は笑顔をかみ殺した。
さあて。
ここからが本番だ。
いよいよ、観覧車大作戦の開始だ!