波乱馬上恋愛★
しばらくしてあたしたちはファミレスを後にした。

「家どこら辺?送ってく」

「ここまっすぐ行けばすぐだから、大丈夫だよ。
ありがと」

駿君はちょっと不満げな顔をしたが、あたしは笑顔で手を振り歩き出そうとした。
すると…

かすかに感じた唇の温もり。
理解に時間がかかり呆然とするあたし。

今のって、今のって…今のって―?!!!!!!!!!

「俺、本気だからね」

それだけ言い残して行ってしまった。

待てよ待てよ待てよ??
今のって、、

「キ、キス!」

思わず声に出てしまった。

やっと事を理解し、一気に顔が赤くなる。

なんでだろ、
どうしてだろ、

心臓がとってもバクバクいってる。
楓のときとは違うこの感じ…。

全身の体温が上がってくのが自分でもわかる。

ってゆーか!!
あたし付き合ってるわけでもない人とキスしちゃったよ…。
楓ともしちゃってるし(襲われてるだけだけど…)

あたしって軽い女?!

そんな自分が汚い気がして
がっくりと肩を落とした。






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