波乱馬上恋愛★
結局よくわからないまま、あたしは楓の家の前に立っていた。

「はぁ…どうしよ…」

とりあえず、楓が好きな烏龍茶を買ってきたけど…。
「大丈夫?」とか声をかけるべき?

あたしが家の前でいろいろ悩んでいると、

「あら、お客様?」

声の先を見ていると、スーパーの買い物袋を持った
ちょっと若めのおばさんが立っていた。

「あっ、楓の友達??」

「いえ、違います!お見舞いに来ただなんて、滅相も御座いません!!」

何言ってんだ、あたし!!
パニックになるといつもこうなんだから…!!!!

おばさんは微笑すると、上がってってと玄関の扉を開けた。
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