波乱馬上恋愛★
「何が騙されただよ」

「だって、だって、ルキ君が…」

楓はしばらく何かを考えた後、「なーるほど」とタバコの火を消した。

「とりあえず、入り口の前でしょぼくれてんな。入るなら入れ」

あたしはのそっと立ち上がり中に入って扉を閉める。

って、風邪ひいてんじゃなかったら帰れよあたし!!

「わざわざ見舞い着たわけ?」

「ルキ君が行けって言うから…」

わたしはまだ膝をついて下を向いている。

騙された、、悔しい!!!!!

「何それ?」

あたしの持っている袋を指す。

「烏龍茶と、、お菓子、」

「はっは、病人に菓子かよっ」

「実際病人じゃないでしょ!!」

あたしは悔しさのあまり、袋を投げつける。

「うっわ、乱暴な女」

そう言いながら袋の中をあさる。

「俺が烏龍茶好きだから烏龍茶?」

「…別に」

「素直じゃない子だな。もっとこっち来いよ」

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