波乱馬上恋愛★
あたしはそんな楓の言葉を無視してベットの上へと座る。

「ほんと、素直じゃないのね」

そう言いあたしと距離をあけ、隣に座る。

「さんきゅうな、見舞い」

えっ、と思い楓の方を見る。

「風邪ひいてないんだから、見舞いじゃないじゃん」

「ちょうど烏龍茶飲みたい気分だったの~」

あたしの持ってきた烏龍茶を飲む。

「ほら、これやるよ」

渡された缶ジュース。
あたしはそれが何かも確認せずに、一気に飲んだ。

「お前飲んだことあんの?そんなに一気に飲んで大丈夫かよ」

苦笑する楓。缶を見てみると、しっかりと
「お酒」と書かれていた。

「飲んだことあるわけないでしょ、ばっか!何飲ませてんのよ!」

「ばかとはなんだばかとは。飲ませてねぇよ。俺は渡しただけ-」

口笛を吹き「俺知らね」とでも言っている顔。

「こっち向け」

「は?」

あたしはぶっきらぼうに楓の方をむく。

チュッ

「はっ?!」

「烏龍茶代払ってやったんだよ」

キスはお金のかわりにはなりませんけど??

「ひっくっ」

なんか頭がくらくらしてきた。

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