波乱馬上恋愛★
夢を見た。

夢なのに、昔本当にあったかのような、
リアルな夢。

満開には程遠い桜の木。

あたしはそんな桜の気を見上げる。

「あたしが入学したら、満開の桜が見れるんだろうなぁ」

なんて独り言をぼやいて、落ちている桜の花を拾う。

まだ少ししか咲いてない桜の花ビラが
ばさばさと振ってくる。

「ん??」

あたしは再び桜の木を見上げる。

「きゃぁっ!」

同時にあたしは上から降ってきた何かの下敷きになる。

「わっりぃ、大丈夫か?!」

に、人間が空から降ってきた…。

「いやぁ、すっかり昼寝しててよ。まじ、怪我してねぇか?」

手を差し出される。

「大丈夫です、」

手を借りて立ち上がるが、頭を打った衝撃か、足元がくらむ。
すかさずそんなあたしを抱きかかえてくれた。

この人は…誰??

「おい、そろそろ起きろ!」

あたしはその声で一気に現実に引き戻された。
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