波乱馬上恋愛★
20分もたたないいうちに

教室のドアがガラッと開く

「ったく、なんなんだ…よ、、」

あたしの姿を見つけて、語尾が遅くなる。

「な、んでお前…」

あまりにも懐かしくて、やっと止まった涙がまた出てくる。

「じゃああとは2人で♪頑張れ、ひかりちゃん!!」

それだけ言ってどこかへ行ってしまった。

「…」

「…っ」

お互い、何を言ったらいいのかわからないのだろう。

あたしの泣き声だけが響いている。

久しぶりに見たその姿は、髪が少し伸びていて、なんだか痩せたようにも見えた。

あたしがずっと俯いていると…

ふわっ

優しい匂いに包まれる。
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