2人は、



手をつないで帰った。





雨が降っているせいで、2人とも、




びしょぬれ…。






だけど、つないだ手だけはなぜか温かいんだ。




何でだろう。






きっと、2人をくっつけた…



愛の力なんだろう…。






春の足が止まった。



夏のほうを向くと



『愛してるから。俺が愛してるのは…夏だけ…だから…な』



『あたしも…。春だけを愛してるょ…。』




その時は気づかなかった。





春の異変に。





春の、言葉が、途切れ途切れだった事に…。
















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