とてもとても、



病室にはいけなかった。






寝ていても、すごく不安になるだろう。





起きていても、きっと泣いてしまうだろう。










春には、生きてほしいから。


生きる気力をなくしてほしくない。










とぼとぼと…下を向きながら


出口へ向かった。










お気に入りのパンプスに液体が落ちた。






きっと舐めたら、しょっぱいだろう。







きっと…大粒の涙だ、って…。














『大丈夫??』

















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