目が覚めた。



夢だったみたいだ…。






でも、あれは誰だったのだろうか…


きっと春だと思う。。




だけど、はっきりとは見えなかったんだ。






暗いシルエットだけ…






声は低くて優しい声…





背が夏よりも高くて…






いつでも夏の隣にいるようで懐かしい声…









顔を上げると太陽が出ていた。


そして、白い病室の窓から、


七色の虹が見えた。





『春、…春!!!』


勢いよく起こした。




『ん…んえ??』







『虹!!にじだよ!!』



『あ。。本当だ…あそこみたいだな…俺らの宝物だ…』



『うん。。虹は私と春の宝物だよ!!』





『病気が治ったら、たくさん見れるな…一緒に。』



『え?』













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