『夏!!大丈夫か??』

将だった。

怖くて声も出なかった…。

小さくうなずく事しか…。

将は夏の手を強く握り、細い裏道に連れ込み助けてくれた。

『しょ…しょ…』

涙声になって、うまく声が出ない。

『何も言わなくていいよ。俺、夏の事支えるから…。』

そう言って強く抱きしめてくれた。

将の胸の中はすごく温かかった。

ずっとあの胸の中にいられると思ったのに…



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