『短編:ついでのメリークリスマス』
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来るな~!って祈っても、時間が止まるわけでもなく。
あっけなくその日がやってきた。
やっぱり神様なんていないんだよって、当たり前の事を納得する。
イブイブにイブに本番。
3日間も祝ってどうするっての。
おとといは友達とカラオケ、昨日は人和とデート。
どっちもそれなりに楽しかったし、断る理由もなくて参加したわけだけど。
・・別にいいんだけどさ。
一人でいるのも寂しいから、誘われれば出かけるよ?
でもね、皆といても胸の中の小さな穴に風がふくんだ。
ヒュ~ってさ。
自分でも子どもみたい、って思う。
ほんと恥ずかしいよね。16にもなってさ。
けれど毎年繰り返し思ってしまう。
さっさと今日が過ぎてしまえばいいのにって。