蝉の恋
「リエ~。」

ベッドの上で裸のまま寝転がり、私にの髪を撫でている男。

私と同い年の学生。

顔はソコソコだけど、結構優しい。

そんなにいい体してるわけじゃないけど、私の体とは相性はいいみたい。

アパートに一人暮らしで、私のアパートとも近い。

夜に寂しくなって、これから…。なんてことがたまにはある。

そんな時にも、彼は都合のつく限り私を受け入れてくれる。

これが私のセフレ。


そして一番依存している相手。


この彼は自分が依存されている対象だなんて知っているのだろうか。

知らないだろう。

知っていたら私との関係はもたないだろう。

彼はただ遊んでいるだけ、上辺だけの愛を囁き、快楽と、ささやかな背徳感を楽しんでいる。

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