蝉の恋

「ねぇ、3Pしてみたい」

そう言う私の顔を、キョトンとした顔で見つめるトシアキ。

今の体勢が体勢だけに見上げる形になっている。

そしてピタリと動きが止まる。

「お前したことあるって前に言ってなかったっけ?」

それが数秒後に返ってきた答え。

どこか味気ない答え。

「したことあるのは、女2人、男1人の3P。

女1人、男2人の3Pがしてみたいのよ」

ちょっと呆れた様な顔のトシアキは

「なんだ一本じゃ足りなくなったのか?」

と、少しイヤらしい顔をする。

「別にたりないわけじゃないんだけどね。

試してみたいじゃん。どんなもんか。」

本当にただの興味本位。

今のセックスに満足がいかなくなったとか、飽きたとかいうわけじゃない。

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