蝉の恋
私は手短にホテルの場所を伝えると電話を切った。

「オイ」

背後からかけられる声。

少し怒声が含まれてる気がするけど気にしない。

「なに?」

ごくごく普通の顔で、むしろ笑みさえ浮かべながら振り返る。

「今からって話は聞いてねえぞ。」

眉間には軽くシワがよっている。

やっぱり少し怒っているようだ。

この男はそういう細かい所を気にする。

このまま放置すると面倒くさいので、今度に呼ぶ三人目の女の子のランクを一つ上げてやることにする。

その娘の写メを見せてやると機嫌はすっかり直っていた。

「ちなみに女同士の絡みはないからね」

一応、釘を差して置く。


トシアキは残念そうな顔をしていたが放置することにする。

隣で一緒に女が喘いでいても問題はないけど、隣の女に喘がされたり、喘がせる気はサラサラない。

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