蝉の恋
そういうことなら選ばれた理由も分かるかな……って。

「彼女のサイズはわかってるとは思うけど、アタシのサイズは知らないでしょうよ」

ニヤっとする男。

なんか手招きしてる。

なによ。

ボソボソボソボソ。

………………。

「なんでアンタがアタシのバストサイズ知ってんのよ」

フッ、っと笑った奴は「男は皆、スカウターをもってんだよ」と意味の分からないことを言っていた。

「流石に形のタイプまではわかんねぇからな」

だから見せろという訳ね。

ちなみに、ブラを外した時の形がわかれば脱がなくていいらしい。

それに合格したらオーダーメイドを作りに付き合えってことだろう。


………まぁ、そのくらいなら。協力してあげないこともないか…な。

文字通り、友達の為に一肌脱ぐくらいのことはしてあげる器量はあるつもり。
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