こいのうた
「バカ…みた…い……」
私はその場所にしゃがみ込んで一人で泣いた。
泣いている理由なんて、分かんない。
ただ、苦しい……
苦しい……
唯人君…
もし、今日、唯人君が中村と仲良くなってたら?
何で学校休んだんだろう……
「唯人君……」
私は泣きながら、ゆっくりと瞼を閉じた。
春ももう終わるのか、空気が違う気がする。
でも、ポカポカというのは変わりなくて…
瞼を閉じた私は、いつの間にか眠りについてしまった……