こいのうた
夜……
今日も星が綺麗だ。
私はニット帽をかぶり、マフラーと手袋をして静かに家を出た。
「きれー…」
寒い代わりに綺麗な星が見える。
月も……
「満月だあ…」
私はハァと息を吐いた。
「寒い…」
この間みたいに温かいミルクティーでも買おう。
私は近くにあった自販機でミルクティーを買った。
その場にしゃがみこんで一口ミルクティーを口にした。
私……夜はひとりなんだ…
ひとり……
なんだ…
「は……」
何よ。
いつも、ひとりだったじゃない。
もう…
あいつのせいだ。
私は…
強いんだから。
「バーカ…」
私は自分に向かってそう言い放った。
寂しいなんて言葉
一番似合わないのは
私だよ……