こいのうた
無理矢理メリーゴーランドに連れていかれて、少し恥ずかしがりながら乗った。
それから、ジェットコースターにのったり、ご飯を食べたり、またジェットコースターに乗ったり。
そうやって過ごしていたらあっという間に夕方になってしまった。
「もうこんな時間か。明日は学校だし、まだ閉園じゃないけど、最後にしよっか?夜深、次はどれに…」
「…観覧車……」
「……よし!観覧車な!」
「え!?ちょ、ちょっと!私別に乗りたいわけじゃ…!」
「はいはーい!いくぞ~!」
「ちょっと!雅人君!」
また手をつかまれて強引に引っ張られる。
「雅人君!」
「二人で観覧車なんてロマンチック~!」
私は抵抗するのを諦めて、ふぅと息をついて雅人君についていった。