こいのうた
『分かったよ。学校では、そういうことにしよう。』
それが夜深のためならね。
そう言って雅人君は笑いながら電話を切った。
好きだから別れた。
私のために唯人君は自分が傷つくのなんかお構い無しだから。
そんなの唯人君の幸せじゃない。
もっといい子がいるよ。
中村さんは嫌だけど、唯人君には幸せになってもらいたいから。
私も唯人君をちゃんと手放さなきゃ。
さよならだよ。
唯人君。
大好きだったよ。