こいのうた
確かに、もうどうなってもいいと思ったけど
こんな奴にどうにかされようなんて思ってない。
「触らないでよっ!!」
掴まれた腕をブンブン振ってみても、男はビクともしない。
「放さないよ?ちょうどベンチもあるし、地面でヤらないだけいいでしょ。」
男はそう言うと、私をベンチにドサッと押し倒した。
嫌だ…
怖い。
「っ……いや…」
「そそるね~、その顔。」
いや……
気持ち悪い。
誰か……
誰か助けて……
「いや…やめ…」
服の中に、男の手が忍び込んで来た。
ああ…
私…
本当にどうにかなっちゃうんだ。
こんなことになるなら、死んだ方がよかったな。
こんなことされて、汚されたら
もう
唯人君に
会えないよ……