こいのうた


私は明日唯人君が一緒にいてくれないことを寂しく感じていた自分が恥ずかしくなった。



私が寂しい想いをしていたと同じに、唯人君もそんな想いを抱えていたんだ。




私の場合はまたいつか、遠いけど、両親には会える。




でも、唯人君は……




もう会えないんだ…




私…最低だ。



憎いなんて……思っちゃった。



最低だ……




そう思うと急に涙が溢れて止まらなくなった。



「…っ……」



「…何で泣いてるの?夜深…」



「っ…ごめん…ごめんね……私…っ…」




私……




「…唯人君が明日、一緒にいてくれないことがすごくすごく……嫌で…寂しくて……」




「夜深…」




「っ……ごめんね…」




私は俯いて、声を出して泣いた。




なんて最低なんだろう。


嫉妬心なんてなくなっちゃえばいいのに……




「ごめんなさい……私…最低っ…」




自分がこんな人間だったなんて…








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